グーグル・ヤフー共にリスティング広告除く自然検索結果で表示されるのは基本的には10サイトですが、この数がどうやら7サイト表示になっているようです。
気づいたのは2014年1月6日で、ブラウザを変えたりパーソナライズを無効にした環境、グーグルへのログイン有無でも同じ結果でした。
この7サイト表示、アメリカでは1年ほど前から導入されていたようですが、日本のグーグルでは初めて見ました。
まずはどんな風になっているのかスクリーンショットをご覧ください。
2ページ目からは今までどおり10サイト表示になっています。
そしてここからが重要なんですが、検索するキーワードによって表示される数が違うという事です。
検索した時に7サイト表示されるキーワードと10サイト表示されるキーワードを一覧にしました。
7表示されるワード | 10表示されるワード |
---|---|
グーグルマップ | ウェブマップ |
ボス コーヒー | ボス |
お名前 | 御名前 |
NTT東日本 | NTT |
KAITO | カイト |
何か関連性が見えてきましたか?
この件についてグーグルからの発表は見当たりませんので、なぜ特定のキーワードだけが7サイト表示になったかの正確な理由はグーグルしかわかりませんが、ユーザの検索意図(インテント)がはっきりしている場合は7サイト、そうでない場合は10サイトの表示になっているのではないかと予想しました。
上で挙げたキーワードでいうと、「グーグルマップ」は探しているサイトがはっきりしていますが、「ウェブマップ」では特定のサイトを探しているようには感じられません。
「ボス コーヒー」「ボス」も同じくです。
「お名前」「御名前」については前者を検索しているユーザのほとんどがお名前.comを探していると判断しているものと考えられます。
「KAITO」「カイト」は前者がボーカロイドを探しているのが明確で、後者はサッカー選手のディルク・カイトなのか凧のカイトなのか、ボーカロイドなのか、アニメキャラのカイトなのか判断がつきません。
といったようにユーザが探している目的がわかっているときは10サイトも表示させる必要がないという判断なのではないでしょうか。
他にも仮説をいくつか考えましたが、どれもしっくりきませんでした。
上記以外にも7サイト表示することでのメリットがあります。
- ページスピードがより早くなる
- 以前よりスクロールが少なくても検索結果の下に表示されるアドワーズ広告枠が目に入る
- 転送量が減るのでグーグルのサーバー負担が減る
ではこれによってSEOはどうすればいいのかといえば、グーグルが以前よりユーザのインテントを読み取る能力が高くなったため7サイトにしても目的のサイトを探せると判断したものと思いますので、よりユーザの検索意図に沿ったコンテンツを作ればいいってことです。今までと変わりませんね。
もしかしたらアドワーズやヤフーリスティング広告にもインテントを組み込む事で品質スコア・品質インデックスに影響があるのでは・・・なんて予想もしてます。